不妊治療~顕微鏡受精~

受精・妊娠の確率を上げる治療方法の1つに
「顕微鏡受精」という手段もあります。

人工授精・体外受精と同じく「高度生殖医療」の1つであり
その過程から「精度の高い体外受精」と考えることもできます。

不妊治療を始めてからすぐに、「最初から顕微鏡受精」ということはなく
何段階もの治療を経ても、効果が見られない場合に挑戦することになります。

タイミング法で結果が出ず、更に人工授精や「通常の」体外受精でも
困難であると判断された場合に採用される方法です。

非常に確率の高い治療方法




「顕微鏡受精」の大きな特徴は、その確率・確実性です。

通常の体外受精は1つの卵子に対し、数万個の精子を望ませます。
また、卵子も取れるだけ取り・精子も取れるだけ取り
ランダムに受精卵ができることを目的とする一方

「顕微鏡受精」は、1つの卵子の中に1匹の精子を挿入するという
狭いピンポイントの範囲の中で確実な受精を目指すものです。

基本的には卵子と精子の採取過程は同じです。

排卵誘発剤で卵子を採取し、採取しておいた精液を
分離機にかけ、「元気な」ものを採取します。

その採取された1つずつの卵同士の受精を確認し
子宮に戻して、着床を目指します。

精子に問題がある場合でも見込める手段

この顕微鏡受精は、その受精の過程から近年増えてきている

  • 精子の量が少ない(精子欠乏症)
  • 精子の運動率が低い
  • なぜか卵子とくっつき受精することが出来ない

という「男性不妊」の要素を持つカップルでも、高い効果が見込める手段になります。

顕微鏡受精の「受精率」は70%と言われており
その他の治療と比べても、非常に見込みが高い方法です。

それでも「確実」ではない

しかし、受精後も確実に着床できる保障はありません。

そして何より費用が高いことも特徴であり
1度につき50万円前後の費用がかかるため
何度も挑戦できないことが現実としてあります。

奇形児(先天性生涯)の発生率も、わずかではありますが
その他の治療法、自然妊娠に比べて上昇するため

「高度生殖医療」全般に言えることではありますが
二人の覚悟や想いが、より重要な要素になってきます。

>>不妊治療・高齢出産の覚悟について